十二支の順番はどのようにして決まったのか?

十二支の順番はどのようにして決まったのか気になるのではないでしょうか。順番に必然性が無いように感じるので、実際に根拠があるかどうか気になるポイントです。本記事では、順番がどのようににして決まっているのか、どのようにして応用されていたのかについて紹介します。

干支決定レースにより順番が決まった

干支の順番は子(ねずみ)から始まって、丑(うし)・寅(トラ)・卯(うさぎ)・辰(タツ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)となっています。それぞれの干支は、動物が割り当てられています。この動物の順番及び12の動物の選定については、神様が主催する干支決定レースによって決められたというわけです。

方位や年などを12に分割するために、どの動物を割り当てるのかということを、レースにより決めようとしました。年が明けた1月1日に神様にあいさつした順番に干支を割り当てようということです。これを聞いた動物たちは、干支に選ばれるチャンスだということで、積極的に参加しようとしました。

実にうしは前日から準備をして、1月1日の朝には到着していたわけです。しかし、その背中に隠れていたねずみが急に飛び出して、一番乗りを果たしたということで、干支の順番がねずみ、うしに至ったということです。その他に関しても、神様に挨拶を果たした順番になっており、いのししが12番目に到着したので、そこまでで打ち切られることになります。

日本の干支は中国から伝来されていたものです。動物においても同様になっています。動物たちのラインアップを見てみて、日本で馴染みが無い動物たちはいないのではないでしょうか。

選ばれなかった動物たちのエピソードもある

12の動物が実際に干支に選ばれたわけですが、選ばれなかった動物たちのエピソードもあります。13番目に到着したのは、カエル・イタチ・ネコなどの説があるということです。イタチは何度も干支に入れてくれと懇願したわけですが、それが叶わない代わりに、一日を「つ・いたち」と呼ばせることで納得してもらったということです。

干支はさまざまなことに応用されていた

干支というのは、1年12か月を表すための概念になっていますが、今ではその概念というより、そこで表されている動物たちのほうが印象深いのではないでしょうか。選ばれている動物たちの特徴を活かしたような形で、占いに応用されています。詳細な鑑定を行うことができませんが、ざっくりとした特徴を捉えるのに向いています。

方位に応用されていた

最初は月を表すだけであった干支が、方位にも応用されるようになっているということです。子を北、卯を東、午が南、酉が西という風に表されており、北東が丑と寅を組み合わせた艮、南東が辰と巳を組み合わせた巽、南西が未と申を組み合わせた坤、北西が戌と亥を組み合わせた乾と表されています。巽や乾については、現代でも言葉が残っています。

方位で一番気にするところが艮ではないでしょうか。北東は鬼門ということで、注意を要することになりました。風水などで北東の方角に注意せよと言われるのは、そういうことなのです。

時間にも応用されていた

12の干支である十二支は時間の単位としても応用されてきました。一番の基準である子は午後11時から午前1時までの2時間を表しており、後の時間は時計回りに2時間ずつ割り当てられてきました。たとえば、丑三つ時は大体午前2時から2時30分ぐらいを示しており、一番陰が強い時間帯で幽霊やお化けが出ると言われていました。

このページを書いた人
佐々木 百合子

ライター名:佐々木 百合子

私は人の役に立ちたいという強い思いを抱き、悩みや迷いを抱える方々に支えになりたいと願っています。私も占いの力を実感し、電話占いサイトの運営を決めました。過去に占いに助けられた経験から、信頼できる占い師との出会いを提供する環境を構築することを目指しています。